突然の家族釣行☆
いつも発作のように突然始まる。
「ちょっと釣りに行こうか?」
午後3時頃にいきなり嫁が言い出した。
休みの日には必ずどこかに遊びに行く私たちが珍しく家でゴロゴロしていた時の事だった。
子どもたちも以前から釣りをしてみたいと言っていたのでいい機会だと思い、私はすぐに準備を始めた。
前日に釣っていたモイカ(アオリイカ)を餌にするために処理をし、短冊にする。
子どもたちが扱う為の安~い竿とリールを車に積み込み、いざ出発。
今回の釣行の目標は
釣りを『楽しんでもらうこと』
とした。
波の音、潮風、竿先から伝わる生命感、自分で釣る喜び。
海から少し離れたマイホーム周辺では見ることの無いフナムシやヤドカリ等。
自然と戯れる遊びを満喫してもらう事が目標であり、海で遊ぶことや釣りをすることを『楽しい』と感じてもらう事が私の使命である。
今回のターゲットは、地元で一番手軽に狙えるホゴ(カサゴ)。
その為のイカの短冊なのだ。
私が釣りをする場合は餌は使わないのだが、今回は嫁と子供に楽しんでもらう為なので、餌必須。
家族での釣行なので、駐車場から遠くない足元の良い堤防に向かう。
このポイントは狭いため、先行者がいれば入ることはできないのだが、幸い誰もおらずすんなりポイントに入ることが出来た。
ポイントに到着すると同時に昼寝から目を覚ます一番下のチビちゃん。
もうすぐ2歳になる一番下の次男坊は見学。
今日は嫁と、長男(小学2年生)長女(幼稚園生)に釣りを楽しんでもらう。
タックルを準備していると地元のおばちゃんが話しかけてきた。
「ここは釣れんので~」
一瞬頭に?が浮かんだ。
毎週末あちこちのポイントへ出向き、数々のターゲットを仕留めてきていた私に先制パンチ。
心の中で「釣れないことは無いだろう」と思っていたが、
「そうなんですか?」
と答える。
おばちゃんが言うには、昔のようには釣れなくなってきている、とのこと。
私も幼いころから釣りを趣味としており、どの魚種で考えても昔のように数やサイズが出ないことは感じてきている。
しかし、釣れないなんて言われると天邪鬼な自分が顔を出す。
釣ってやろうじゃないの。
その後おばちゃんは嫁と少し雑談をし、帰っていった。
準備が出来たころにおばちゃん再来。
なんと、うちの子どもたちにアイスクリームを持ってきてくれた。
近年では釣り人のマナーの悪化で釣り禁止の場所も増えたり、地元住民とのトラブルなどの噂もよく耳にするようになった。
そんな中での地元のおばちゃんとの交流。
こういう時の対応とかって、すごく大事だと思うんです。
地元の方が話しかけてくれているのに無視したり、ケンカ腰で話したりなんて、絶対ダメ。
地域の方に対しては、釣りをさせてもらっている感覚、場所を借りている感覚でなければいけないと思うのです。
もちろん、この広い海は誰のものでもないと言えばそうかもしれない。
しかし、そこには地域の住民がいる。
ちゃんと地元の方と笑顔で話をして、釣り場を汚さず、ごみを持ち帰るなどのマナーをしっかり守っていこう。
おばちゃんのアイスで元気をだして、さぁ開戦。
嫁は、幾度か一緒に釣行しているので道具の扱い方は教える必要は無い。
しかし、餌をつけたり釣れた魚を外したりは自分でしない。
なので、私はその係を担当させられる。
嫁の一投目。
ま、期待通りですよ。
少し小さめではあったが本命のホゴをGET。
さすがである。
気をよくした嫁は私に
「自分のも準備して釣れば?」
なんて言ってくる。
ん~。そんなに暇そうに見えるのかい??
餌つけたり、魚外したり、一番下のチビちゃんの子守もしなきゃいけないのに。
嫁の言葉をサラッと流して、子どもにレクチャー開始。
まず道具の扱い方を覚えてもらう。
それからロッドの持ち方、キャストの方法、アタリの取り方から取り込みまで。
最初は怖がっていたけど、慣れると平気になったみたい。
子どもって何でもすぐに覚えちゃうんですよね。
少し投げられるようになったら次から次に釣るのよΣ( ̄□ ̄|||)
私が長女をメインで教えている間に嫁は長男と釣りしてました。
そんなこんなで、嫁と長男と長女が次から次に餌だとか、釣れたとか言ってくるもんだから、テンテコマイですよ。
それでも家族の楽しそうな笑顔をたくさん見られたので、すごく嬉しかった。
たぶん一番楽しそうだったのは私だったと思うんですけどね。
最終的にはもっと釣ってたんですが、写真は撮らなかったので途中経過の写真です。
晩御飯の準備の時間も考え、午後6時半に納竿。
帰宅後は料理上手な嫁が、釣って帰ったホゴを味噌汁にしてくれました。
昨晩私の釣っていたアジもフライにしてくれて豪華な夕食になりました。
いつも美味しく料理してくれる嫁に感謝です。
子どもたちも
「楽しかった。また釣りに行きたい。」
と言ってくれたので、今回の目標は達成。
とても楽しい休日を過ごすことが出来ました。