水急不流月

信じる道を突き進め

アジングの極意を【釣りガール小野真央】へ伝授せよ(前編)

鴇色(ときいろ)の河津桜を横に見て垂らす釣り糸群青の海

 

令和5年2月18日。

大分県の某所にてアジング釣行してきました。

詳しい場所は控えさせていただきますが、気になる方は上記の句をヒントにお探しください。

ヒントというよりほぼ答えですが。

 

この日は、会社の先輩より仰せつかった任務の決行日。

その任務の内容はこうだ。

 

『次世代を担うアングラーへアジングの極意を伝授すること』

 

普段からよく釣りの話をする会社の先輩がいるのだが、その先輩の知り合いにアジングを始めたいと思っている人がいるのだそう。

会社の先輩はエギングやフカセ釣り等はするが、アジングは未経験だったため、私にこの話をもってきたようだった。

アジングのことに関しては、知識も経験も豊富なので

任してください、と

二つ返事で引き受けた。

 

時期的には申し分ないし、釣行のタイミングさえ上手く合わせられれば釣らせることなど容易だろうと高を括っていた。

それもそのはず、今年に入ってから毎週末アジングに行っては好釣果に恵まれ続けていたからだ。

 

任務の決行日を闇夜に指定させて頂いたのも、アジングの難易度を下げるためだった。

そもそも、アジングを教えるといっても何を教えるべきで、何が出来るのかすら分からなかった。

だから、アジング初体験ならばイージーなアジングを体験して、アジングの敷居を低く認識してもらおうと考えた。

 

そしていよいよ任務遂行の日。

私は、いつも釣行する相棒と共に夕まずめ前に現地入り。

普段の釣行で現地に着くのは夜の9時や10時くらいなのだが、良いポイントがとれず、釣れないなんてことになっては申し訳がたたないと思い、先輩方よりも先にポイントに入った。

 

夕まずめでデカアジの回遊がワンチャンあるかと期待をしていたが、そんな期待も虚しく太陽はゆっくりと空を橙色に染めながら沈み、日がとっぷりと暮れた頃からやっとアジが釣れ始めた。

最初こそサイズは良くなかったものの、辺りが完全に闇に包まれればサイズの良いアジがイージーに釣れる状況へと変化した。

そんな中でこの日一番のアジを相棒が釣り上げた。

尺にこそ届かなかったものの、これは尺アジと言っていいレベルだろう。

アベレージのサイズは20㎝前半から半ばといったところだが、初めてのアジングでそのサイズならばきっと満足いただけるだろうと、この時点では思っていた。

 

そんなこんなでバケツの中をアジでいっぱいにしながら待っていると8時半頃にようやく会社の先輩から連絡が届いた。

 

駐車場の場所と、釣り場を説明し待機。

しばらく待っていると、ライトが三つこちらに向かってきているのが確認できた。

最初の打合せでは、会社の先輩とアジングを始めたい人の二人のハズだったのだが。

そんなことを考えていると先輩方の到着。

 

「お疲れ様です」

いつでも使える出会いがしらの第一声TOP3に毎回ランクインしそうなほどのありきたりな挨拶をすると、そこには先輩のほかに、女性2名が薄明かりの中に見えた。

 

後編へつづく

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