奇跡は信じる者にこそ舞い降りる
4月6日の夜中、奇跡の瞬間を目の当たりにした。
デカメバルをハントするべく佐伯市鶴見へと足を運び、相棒とともにメバリングしていた時の事だった。
突然相棒のロッドがぶち曲がり、凄まじいドラグ音を響かせた。
その直後に水面を割る勢いの良いスプラッシュ音。
奇跡は、いつ誰に訪れるか分からない。
だからこそ、毎週のように釣行しその瞬間を待ちわびるのである。
この日も週末釣行を楽しんでいた。
先ず実績のある場所から入る。
毎年それなりに良型の出るポイント。
ゴロタの先にはカケアガリ。
浅い方を狙っていた相棒にすぐさまヒット。
20cmを軽く超える良型のメバル。
しかし、後が続かない。
少しづつ場所を変え探っていくが、何の反応も無し。
少しだけ歩いて移動し、回遊のありそうなポイントを狙って行く。
足元には極小なベイトが寄っていた。
ワームを投げ続けると、やっと待望のブルーバック。
しかしビッグサイズではなくアベレージサイズ。
その後はアタリも少なかったが、潮の動きもあり回遊を待つためにキャストを続ける。
しばらく時間が経った時に突然ヤツはやってきた。
相棒がヒット。
激しく突っ込む引きにロッドは、つの字。
ドラグは鳴り響く。
見ている側でも容易に分かるほどデカいやつだ。
すぐさまリグを回収し、タモ入れに回る。
寄ってきたヤツはどう見てもキロクラス。
春にはデカいヤツが出るのは知っていたが、ワームにヒットするなんて。
キッチリとタモ入れをし、キープ完了。
すぐに計量するとちょうど1㎏だった。
ライトタックルで掛けたので、さぞかし楽しかっただろう。
こんなことが起こるのだから釣りは楽しくてやめられない。
最後に、奇跡の一杯とキープしたメバルちゃんを見ていただこう。
毎週末釣行し、アタリが無い時間も信じてキャストを続けた結果の奇跡の一杯。
どこで何が起こるかわからないからこそ、自分を信じてキャストし続ける。
結果が出なくても、そこから得られるものは必ずある。
良い結果ばかりでないからこそ楽しみを感じられる。
人生山あれば谷あり。楽あれば苦あり。
苦しみを乗り越えた先には、きっとハッピーな喜びが待ち受けているのだ。